Malaysiaの格付け

2012年8月20日(月) No.581

今年はラニーニャ現象が発生しそうとの予報が出された。例年にないモンスーンの動向、海流の動向ではなく、かつてのラニーニャ現象発生時の異常気象が直近の気象に合致するとか。暮近くからの乾季は、異常に暑い日が長引く、或いはHazeが長引く、等が考えられる。

今回は、“Malaysiaの格付け”です。

欧米の格付け会社がMalaysiaの外貨建て国債に関する信用ランク、格付けを発表した。

1.米国S&P社・・・格付け維持
(1)外貨建て国債に対する格付けA-/A-2
(2)国内通貨建て国債に対する格付けA/A-1
(3)中期的方向性見通し(アウトルック)も、安定的を維持
(4)理由として
 ①昨年末の外貨準備高が経常支出5.1ケ月分に相当するUS$1,336億あること
 ②対外流動性、国際競争力、高貯蓄率を反映した
 ③債券市場が進化しており対外債務への依存度が低い
(5)注意コメントして
 ①財政基盤がやや弱い
 ②財政強化を阻害している要因として、
 ・政府援助が多いこと
 ・財政構造の中で石油収入に過剰に依存している点を挙げた
(6)楽観的要因として
 ①最近の民間投資の増加、外国直接投資の底打ちを背景に、経済は活力を取り戻す可能性がある

2.英国Fitch社・・・格付け維持
(1)外貨建て国債に対する格付けAマイナス
(2)国内通貨建て国債に対する格付け
(3)中期的方向性見通し(アウトルック)も、安定的を維持
(4)外貨建て発行体の格付け上限(カントリー・シーリング)は「
(5)短期外貨建て国債の格付けは「F2」を維持した
(6)理由として
 ①マクロ経済の安定していること
 ②対外債権が強味として挙げた
(7)注意コメントして
 ①財政悪化(国家財政に関し、財政的圧力が増していることから構造的改革が行われない場合は信用低下につながると指摘)
 ②石油収入依存の体質はマイナス要因
 ③債務増加の反面、歳入が減少傾向にあり、今後国家の長期的な成長に貢献するようなセクターへの投資に悪影響を与える恐れがあると警告
 ④政府は緊縮政策の導入を見合わせ、既存の金融枠組みにとどめているために債務の上限を引き上げる可能性もあると予想。2014年までは現在の債務の上限である国内総生産(GDP)比55%の範囲内にとどまる見通し
 ⑤2007年比で政府債務(RM4,210億)は倍増している一方、歳入は2007年のRM1,400億だったのが1,830億に迄しか増加しておらず、今後の経済的なダメージに耐えられなくなる恐れもあるとした(現在政府は日本で言う消費税に相当する税導入検討中)
(8)楽観的要因として
 ①強みは国内金利の低さと経常黒字、銀行システムの流動性が高いことから、政府が政府発行債券を通じて赤字を補填することができていることを指摘

S&P社もFitch社も検討背景は同じであった

Malaysiaの政府債務は国内総生産(GDP)比で246%(2011年実績)と、格付け「A」国の中央値(137%)を上回っっている。債務比率が高いのはイタリア(261%)に近い。

財政構造では、
・一般歳入の割合がGDPの24%(格付け「A」の国の中央値(33%)を下回った)
・石油関連収入は歳入の36%と、石油依存が顕著
・純外債権はGDPの30%

次回は、“上半期のGDP(国内総生産)5.4%と絶好調”です。

広告

ペナンの日々 について

Longstayer in Malaysia
カテゴリー: Longstay日記(ペナンでの生活) パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中